最近、面白い本を人生の大先輩にお借りした。 稲盛 和夫著 「人生の王道-西郷南洲の教えに学ぶ」である。 その面白い箇所の抜粋は下記 「実際に、会社を経営していると、税務署の方がよく調査にきます。 税務職員は理屈をつけて税金を少しでも多く取っていこうとします。 また、税理士や公認会計士の先生からは、 ‘税務署員は、税務調査に来て 手ぶらで帰るわけにはいかない、何かお土産がいるんですよ’ -中略- 地方の税務署には、ノンキャリアの税務職員がいて、その上は国家公務員試験に 合格して、中央官庁である財務省に入った、まだ30歳少し過ぎくらいのキャリア組 が、税務署長として赴任してきます。そして、自分の父親と同年代くらいの 50歳代の税務署員を使って税金を取り立てに行かせます。 つまり、日本の徴税の実権を握る税務署長は、大衆がどのような苦労をして、 どのような辛酸をなめながら必死で利益を出しているのかを知らないのです。」 確かに日本の国家財政の現状は深刻です。 だからといって、お金が足りなくなれば、お金の取れるところから取ってやろうという 小賢しい役人から、創意工夫をかさね、汗水たらした利益をむしり取られるだけでいいのだろうか 国の富とはいったい何でしょうか? 近年ますます国民はまともに税金を払うまいという気持ちになり、 互いにだましあうようなことをして、国民と政府の相互の不信感がましてきている気がする。